平成27年度難病患者療養相談会 実施状況の報告

【開催日別概要】

平成279月3日           派遣会員:柴垣 信介氏(訪問看護ステーション淀川ひまわり)

 (於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成27年9月4日          派遣会員:土井 浩史氏(牧病院デイケアセンター)

(於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成27年10月17日         派遣会員:阪本 誠氏(森之宮病院)

(於:天王寺区民センター)    派遣会員:段上 靖治氏(ボバース記念病院)

                      対象疾患:神経筋疾患

                      ※同日に阪本氏による『パーキンソン氏病のリハビリテーション』講演

  

平成2711月20日        派遣会員:西田 啓祐氏(牧病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:その他の呼吸器・循環器・皮膚・整形・内分泌疾患

   

平成2711月24日        派遣講師:上田 翔平氏(牧病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:その他の呼吸器・循環器・皮膚・整形・内分泌疾患

 

相談会にご協力いただきました会員各位にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

【派遣会員の報告】

期日:平成27年10月17日

会場:天王寺区民センター

 今回、難病相談会に参加させていただき、パーキンソン病の運動療法についての講義と、参加者の方々と直接コミュニケーションを取る機会を頂きました。パーキンソン病の方への運動療法の講義では、皆さん熱心に話を聞いて下さり、一緒に運動を行って頂き、参加者の方々のリハビリに対する強い意欲がうかがえました。その後の相談会でお話を伺う中で最も強く印象に残ったことがあります。それはパーキンソン病と診断されてから、リハビリテーションを受けること権利がありながらも情報提供されておらず、適切な運動療法を受けることが出来ていない方が非常に多い事でした。そしてもう一つは、どの施設であればリハビリテーションを受けることが出来るかといった質問も多く受けました。現在、医療は在宅へとシフトしていく流れにあり、パーキンソン病をお持ちの方である程度症状が進行された方であれば、訪問リハビリを受けることも可能です。おそらく、当事者の方々はそのような情報も知らないことが多いのではないかと感じられました。今後はリハビリテーションを必要とされる方々に、必要な情報が伝わるように、ブロックや協会での啓蒙活動が一層必要とないかと考えさせられました。また、症状が進んだ方では、施設での入所を続けるべきか、在宅へ帰るべきか悩まれている方もおられました。そういった終末期に近い方々の生活をコーディネートしていくことも療法士には必要な技量となることでしょう。今回参加者の方々にさせていただいたアドバイスが少しでも生活を良い方向に変えることが出来れば幸いです。

ボバース記念病院 阪本 誠

 

平成26年度難病患者療養相談会 実施状況の報告

【開催日別概要】

平成269月4日           派遣会員:松木 良介氏(関西電力病院)

 (於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成26年9月5日          派遣会員:原田 広隆氏(大阪回生病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成26年10月4日         派遣会員:柴垣 信介氏(友愛会松本病院)

(於:西区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成2611月14日        派遣会員:土井 浩史氏(牧病院デイケアセンター)

(於:北区民センター)      対象疾患:その他の呼吸器・循環器・皮膚・整形・内分泌疾患

   

平成2611月25日        派遣講師:佃 彰氏(ボバース記念病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:その他の呼吸器・循環器・皮膚・整形・内分泌疾患

 

相談会にご協力いただきました会員各位にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

【派遣会員の報告】

期日:平成26年 11月25日

会場:大阪市北区民センター

  私はこれまで整形外科のリハビリテーションを中心に携わってきました。今回、参加を希望したこと自体が正直自分にとって冒険であり不安でした。事前に難病疾患の病態を調べ、疾患特有の症状や予後について知りました。私がこれまで知り得ていた知識以外のことも発見できたので有意義でした。はじめの相談者様はおひとりでお見えになりました。内容は「今後さらにどんな運動が適切か」でした。私は現在の状況を知るために生活の流れを確認しました。すると、運動内容や時間は一貫性があり、体は好調と知りました。ではなぜさらに運動を望んでいるのか確認したところ、実はご家族のためだと知りました。病で倒れて以来、自分がしっかりして元気な姿を示さなければならないと感じ、その時々に甘んじることなく黙々と早朝の散歩を続けてきたようです。そんな姿をご家族は気づいているようですが、私はご本人の思いまで気づいていないと感じました。そして患者様はご家族と話をする機会が少なく、コミュニケーション不足と感じていました。このことから、ご家族と会話を通してコミュニケーションを図り、正直に思いを伝える時間がなによりも必要と感じたため、そのこと伝えました。普段のリハビリ業務ではどうしてもリハビリという行為自体に目がいきがちですが、今回理学療法士として相談に応えるという役割を経験でき、ご本人の真意をいかに引き出して把握するかが重要だということに改めて気づきました。その方の生活が肯定的に変化していることを期待しています。

牧病院デイケアセンター 土井浩史

 

 

平成25年度難病患者療養相談会 実施状況の報告

【開催日別概要】

平成259月5日           派遣会員:奈須 亮介氏(行岡病院)

 (於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成25年9月6日          派遣会員:花崎 太一氏(大阪回生病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成259月20日          派遣会員:松永 健吾氏(牧病院)

(於:保健所研修室)       対象疾患:神経筋疾患

  

平成2510月5日         派遣会員:井上佐知子氏(介護老人保健施設ユーアイ)

(於:西区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

   

平成2511月15日        派遣講師:奥田 尚生氏(福島病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:その他の呼吸器・循環器・皮膚・整形・内分泌

 

平成2511月16日        派遣講師:馬伏 昭光氏(医誠会病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:その他の呼吸器・循環器・皮膚・整形・内分泌

 

 

【派遣会員の報告】

平成25年9月5日(木) 

会場:大阪市立北区民センター

 

 今回、難病療養相談会の相談員として参加しました。相談会が始まるまで難病疾患に対する経験が未熟な私に果たして務まるのだろうかと心配をしていました。しかし私の不安とは逆に決して難しいことはありませんでした。例えば、歩き方のコツや日常生活を送る上での工夫などの指導です。

 難病疾患特有の症状があるものの、相談内容の答えは日頃からの理学療法士としての経験から導きだせると思います。

 また、今回参加することで多くの方が日頃より悩みを持ち、生活をされている事を肌で実感しました。これを読んでいる方もぜひとも参加することをおすすめします。必ず貴重な経験になると思います。

 最後に今後も相談会などを通じて多くの方に理学療法士としての知識を還元し、地域の医療・福祉に貢献したいと思いました。

                           行岡病院  奈須 亮介

 

平成24年度難病患者療養相談会 実施状況の報告

【開催日別概要】

平成249月7日           派遣会員:柴垣信介氏(友愛会松本病院)

 (於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成249月13日          派遣会員:馬伏昭光氏(医誠会病院)

(於:阿倍野区役所大会議室) 対象疾患:膠原病

  

平成249月21日          派遣会員:中田みずき氏(愛仁会千船病院)

(於:保健所研修室)       対象疾患:神経筋疾患

  

平成2410月6日         派遣会員:長谷川昇司氏(牧病院)

(於:西区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

   

平成2411月2日         派遣講師:奥田尚生氏(福島病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:消化器(肝胆膵)・皮膚・整形・内分泌

 

【実施状況】

参加者平均年齢:60.9歳

参加者数:491名

個別相談件数:61件

相談内容要約:自主トレーニングについて、腰痛、歩行について、他多種相談(リハビリテーション施設や

          訪問リハビリテーションの紹介や説明など)

 

【アンケート結果】 ※一部紹介

Q 何を希望して参加したか?

 ⇒リハビリ相談をアンケートに回答した約2割の方が要望されています。また多くの方が参考になったと感じています。

Q 今後の個別相談の希望

⇒リハビリ相談をアンケートに回答した約3割の方が要望されています。

Q 今後の講演会の希望

 ⇒リハビリに関する講演会をアンケートに回答した約2割の方が希望されています。

 

相談会にご協力いただきました会員各位にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

【派遣会員の報告】

平成24年11月2日(金) 

会場:大阪市立北区民センター

  大阪市北ならびに大阪市南ブロックでは大阪市保健所の事業である難病患者療養相談会にブロック所属の理学療法士を相談員として派遣することに協力しています。例年9月から11月に開催され、難病を罹患している方及びその御家族を対象にリハビリテーションに関する疑問や質問に対応しています。今回はその相談会に参加する機会を得ましたので、報告します。

相談会の前日までは、神経内科学や内科学の教科書を何度も読み直すくらい、不安で一杯でした。しかし、実際に悩みを持っておられる方々を前にすると不安は吹っ飛び、普段の業務と何ら変わらないなと感じました。

一番感じたことはお話をするだけでもお役に立てるのではないかということでした。もちろん、理学療法士として禁忌やリスク、運動などの具体的なアドバイスを伝えることができたときは手ごたえを感じました。また、リハビリテーションを受けたいのに、適切な場所で受けることができていない方がたくさんおられることに気付き、普段、病院勤務で自分自身が恵まれた環境にいることをありがたく思いました。リハビリテーションを受けたいと望んでいる方のために、少しでも多くの方々に提供できる環境を用意することも理学療法士の使命だと反省させられました。

普段の自分の職場環境や業務を見つめなおすことができ、有意義な時間を過ごすことができたと思います。

福島病院  奥田 尚生

平成23年度難病患者療養相談会 実施状況の報告

【開催日別概要】

平成2391日          派遣会員:安田真幸氏(牧病院デイケアセンター)

 (於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成2392日          派遣会員:奥田尚生氏(福島病院)

(於:北区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成2397日          派遣会員:山本裕一氏(牧病院)

(於:保健所研修室)      対象疾患:神経筋疾患

  

平成23101日         派遣会員:井上佐知子氏(千船病院)

(於:西区民センター)      対象疾患:神経筋疾患

                    ※同日に井上氏による講義を開催

                    講習会テーマ:『パーキンソン病のリハビリテーションについて』

 

平成23107          派遣会員:中口宏美氏(牧病院)

(於:阿倍野区役所大会議室) 対象疾患:膠原病

 

平成231118         派遣講師:北浦重孝氏(千船病院)

(於:西区民センター)       対象疾患:消化器(肝胆膵)・皮膚・整形・内分泌

 

【実施状況】

参加者平均年齢:59.5歳(60歳代と70歳代で全体の6割を占める)

参加者数:259名(※上記日程の全ての総数)

個別相談件数:51件(※上記日程の全ての延数)

相談内容要約:自主トレーニングについて(FITT)、ポジショニングやADL指導、住宅改修、

           他多種相談(リハビリテーション施設や訪問リハビリテーションの紹介や説明など)

 

【アンケート結果】 ※大阪市保健所実施。全日程での結果

配布数:324   回収数:304(回収率93.8%)

Q 何を希望して参加したか?

 医療相談152 リハビリ69 療養相談47 栄養相談74 福祉相談44 医師の講演39 交流会143

Q 参考になったこと

 医療相談101 リハビリ42 療養相談19 栄養相談41 福祉相談21 医師の講演22 交流会135

Q 今後の個別相談の希望

医療相談166 リハビリ77 療養生活64 栄養相談79 福祉制度65

Q 今後の交流会の希望

 患者同士82 家族同士37 患者会の方と80 専門職を交えて126

Q 今後の講演会の希望

 医師203 福祉制度76 就労45 心の健康84 介護38 栄養63 リハビリ70

※数字は回答数(複数回答)

 

相談会にご協力いただきました会員各位にこの場をお借りしてお礼申し上げます。